企画展/講演会
おのみち歴史博物館企画展「大浜埼灯台と布刈瀬戸・尾道水道~海上交通の歴史」の開催
2024.07.12
おのみち歴史博物館、因島水軍城にて、瀬戸内海国立公園指定90周年、大浜埼灯台設置130周年を記念し、「大浜埼灯台と布刈瀬戸・尾道水道~海上交通の歴史」を開催します。
古来より、瀬戸内海は京都大阪と西日本、そして国外へと続く海の道でした。船の航路は、瀬戸内海の島をぬける海峡を経由し、尾道や瀬戸田など、主要な港町沿いにありました。その中で、布刈瀬戸や尾道水道は、主要な船舶が往来する重要な航路となっていました。そして、大型船も通行可能な布刈瀬戸には、村上海賊の時代から、北前船が往来する近世・近代にいたるまで、航路を見張る城跡や遠見番所が設置されています。
明治27年(1894年)、来島海峡を補完する航路である三原瀬戸に、8基の石造の灯台が設置されました。その中の一つが大浜埼灯台です。さらに明治43年(1934年)には、昼夜を問わず航行する船のために、通航信号塔や信号機が設置され、布刈瀬戸に現在もその美しい姿を残しています。
この瀬戸内海の一部は、昭和9年(1934年)日本初の国立公園に指定され、大浜埼灯台周辺の因島大橋記念公園等もその範囲内となっています。
このたび、瀬戸内海国立公園指定90年、大浜埼灯台設置130年を記念し、大浜埼灯台と布刈瀬戸や船、航路につながるストーリーを文書資料や灯台関連資料などから紐解きます。
おのみち歴史博物館
展示内容(予定)
1 建設130周年 大浜埼灯台と高根島灯台
灯台関連資料(大浜埼灯台記念館):大浜埼船舶通航潮流信号所開始板、切手箱、電話機、1号磁石電鈴、日光弁、電球交換装置、双眼鏡、大型レンズ、色フィルタなど
信号所諸書類 明治42年(市史編さん事務局)
灯台、信号所など写真パネル
2 船の道具類
羅針盤、船時計(椋浦歴史民俗資料館)
船金庫
3 海の掟と民間信仰
船法儀、覚(異国船防御不向御備御手当御用銀につき)、大日本線路細見記(広島県立文書館:青木茂旧蔵文書)
船絵馬(因島水軍城など)
祈祷札(尾道遺跡発掘調査研究所)
金刀比羅宮海上安全祈祷札(椋浦歴史民俗資料館)
会期:令和6年7月31日(水)~9月16日(月・祝)
入館料:一般210円、中学生以下無料
※おのみち映画資料館との共通券(520円)あり
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
※台風の接近など、荒天が予想される場合は、臨時休館となる場合があります。
開館時間:10時~18時(入館は17時30分まで)
因島水軍城
展示内容(予定)
1 建設130周年 大浜埼灯台と高根島灯台
灯台関連資料(大浜埼灯台記念館)
信号所諸書類 明治42年(市史編さん事務局)
灯台、信号所など写真パネル
2 布刈瀬戸と遠見船番所(余崎城跡)
渋谷家文書「請取申銀子之事」(広島県立文書館)
常称寺文書「余崎御番所」「尾道御蔵所」など(常称寺)
国郡志下調書き下し帳(御調)(尾道市立中央図書館)
丸山城跡出土資料(尾道遺跡発掘調査研究所)
会期:令和6年7月19日(金)~9月25日(水)
入城料:一般330円、小中学生160円
休城日:木曜日(祝日除く)
開城時間:9時30分~17時(入城は16時30分まで)
周遊企画
このたび、おのみち歴史博物館と因島水軍城の2会場で同一テーマの企画展を、ほぼ同時期に開催することとなりました。
同じテーマだけど、展示資料はそれぞれ違うから、どちらも見学していただきたい…
そんな思いから、両施設をご見学いただいた方へオリジナル缶バッジのプレゼント企画を開催します!
詳細は、今後日本遺産尾道市公式SNSで発表予定です。
皆さまのフォロー、お待ちしております!